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入社後研修で資格を取得。試験片づくりからスタートし現在はミクロ検査を担当。
高校卒業後に就職を希望していたので、就職先探しは学校の先生に相談していました。当社は「大企業のグループ会社であり福利厚生をはじめとした勤務体系がしっかりしているし、高校の同じ学科の先輩も働いていて、働きやすい職場だと聞いている」と先生に入社をすすめてもらいました。入社後の約3カ月間は集中的に新人研修を受け、クレーンや溶接など職場で必要な多くの資格もその期間で取得しています。また配属先が決まった後は、現場で必要な知識を教えてもらいながら仕事をスタートさせました。夜勤交代制の試験業務なので、最初は寝る時間の調整などに戸惑いましたが、すぐに慣れて、今では生活のリズムも取れています。仕事はまず試験に使用する鋼などの試験片を用意する仕事を担当し、その後はその試験片を使って強度などを調べていました。今は顕微鏡を用いて鋼の成分を分析するミクロ検査を担当しています。
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製品を出荷するために必要な試験を担う工程分析試験。
私たちは大同特殊鋼株式会社の工場内で製品の品質をチェックする工程分析試験を行っています。24時間フル稼働で特殊鋼を生産している現場で夜勤交代制の仕事をしています。こういう規程で特殊鋼を試験してもらいたいと提示された内容で試験を進め、製品として合格、不合格を判断します。合格であれば、その数値をお客様と共有できる決められたシステムに入力し、報告します。不合格であれば、出荷を見送りその試験結果をお客様の方で検討するようになります。いずれにせよ、私たちオペレーターが試験をしないと出荷ができないという、その重要な役割を果たしていることは仕事のモチベーションにつながっています。
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研磨方法の工夫で表彰される。知れば知るほど奥深い鋼、特殊鋼の世界。
入社した当初は、鉄と鋼の違いもわからないほどでしたが、取り扱いの多い特殊鋼の構造は複雑で、研修や日々の仕事の中で知識が増えれば増えるほど興味が沸き、奥が深いと思うようになりました。それらの勉強自体も面白いですし、知識を深めれば、素材を正しくと理解して業務にあたっていることも評価されるのでやりがいがあります。以前、とても錆びやすい繊細な特殊鋼を扱うことがあり、試験をしている最中にも錆びてしまうほどでしたが、グループのメンバーと一緒にその素材の特性に注目し、研磨剤を検討するなどして良い研磨方法を探し出し、しっかりと試験を行い出荷することができるようになりました。その件はグループ企業の改善活動発表の場で表彰も受けました。常に“この素材に対してはこの検査方法が最善なのか”を考えながら業務にあたっています。
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仕事と家庭を大事にできるしっかりした制度と働きやすい人間関係。
仕事の面では、先に話したように、知識を持って、理解して検査を行っているかなど、きちんと評価してくれる、先輩や上司が仕事を見てくれているのはいいですね。また諸制度も充実していて、女性はもちろん男性でも育休が取得できる制度になっています。有給休暇も申請すれば余程のことがない限り希望通りに休めるので、工場勤務でも仕事だけではなく家庭も大事にできると感じています。また、人間関係も良好です。工場は班体制で業務を行っていますが、違う班のメンバーでも会えば挨拶しますし、同じ班では、仕事のことはもちろんプライベートな話もします。休日に一緒に出かけることもありますね。働く環境は恵まれていると思っています。
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後輩に仕事を教える教育体制を整えていきたい。
私が入社したときも先輩方がいろいろと目をかけてくれましたし、試験をする仕事なので、試験業務に関することは特に丁寧に教えてもらってきました。ただ、鉄や鋼に関すること、この仕事に就いているなら知っておいた方がいいことについては、もっと学ぶ機会が多い方がいいと感じているので、特に新入社員に対して、その辺りの教育体制を整えたいと思っています。知識が深まれば、仕事もより面白くなるはずなので、特殊鋼などに自ら興味を持てるようにきっかけづくりをしたいですね。社内にはそれらの知識が豊富な先輩方がたくさんいるので、私自身もこれからも仕事をしながら学び続けたいと思っています。
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