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分析の主な依頼主である親会社その仕事のスケールの大きさにやりがいと魅力を感じて。
大学で学んだ環境科学に関心があり、関係する企業の説明会などに参加していました。その中で当社に見学に来た際に、主なクライアントである大同特殊鋼株式会社の工場で大型の機械や車両が動く姿を見て、その仕事のスケールの大きさに魅了されました。また先輩方の雰囲気も自分に合うように感じて、ここでいろいろな環境測定業務に携わりたいと思い入社を決めました。入社後の最初の1年は基礎的な分析を覚えるために室内で水の成分の分析に関わり、その後、数年間はお客様の工場から発生する水や大気の成分量や発生状況の調査をするために、屋外で水や雨水、大気、排ガスなどを採取し測定を行っていました。2年前からは再び室内での水や大気の成分分析業務に携わっています。
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お客様からの依頼場所で採取した水や大気など、排出物の安全性を確認。
私たちのお客様は、大同特殊鋼をはじめ工場が多く、そこから排出される排出水や排ガスなどは、安全とされる基準値を守らなければなりません。そのため、基準値がクリアできているか、有害物質が含まれていないかを調べる必要があり、私はその分析調査を担当しています。分析に必要な試料については、当社の採取担当に採取してきてもらうことが多いのですが、自分自身が行くケースもあります。排出水や排ガスなどの試料の採取は、作業が難しい場所もあり、どう採取するかを考えることからスタートするときもありますね。そうして集めた試料を分析し、結果をお客様に報告しています。
また、有害な成分を含む廃棄物を扱う可能性もあるので、まずは安全性に配慮し、そして分析の精度にこだわり、納期を考えて仕事を進めています。 -
分析が困難な案件を乗り越えていくたびに業務の奥深さを実感。
排出水や排ガスなどの分析試料は、外部(環境中)へ排出するための処理が施されています。
一方で、処理前の試料には予期せぬ共存成分が含まれる場合があります。共存成分によって数値に異常が出るなど、普段通りの分析が困難なこともあります。
そのようなときは、過去の事例や文献を調べ、また採取された試料の工程を踏まえて成分を推測し、分析方法を検討していきます。先輩方に相談することもあります。そうして知識と経験を活かしてさまざまな角度からアプローチしていくところに分析業務の面白さ、奥深さを感じます。ようやく結果を導き出せたときには達成感もありますね。 -
資格が重要な環境分野。勉強熱心な社員も多く良い刺激があふれる職場。
私たちが分析するものには有害な物質が含まれる可能性があり、サンプル採取にも危険が伴うことがあります。また正しく計測・分析することが求められる仕事なので、“作業環境測定士”や“環境計量士”などの資格を有することで可能となる仕事もあります。そのため、職場では資格を取得しようと勉強している人が多く、私も周りの影響で勉強するようになり、作業環境測定士の資格を取得しました。また当社は作業環境測定士が受ける登録講習事業を行っていることもあり、資格取得や学びに対する支援も厚く、学びやすい環境が整っています。一緒に働く仲間に恵まれ、良い刺激が多い働きやすい職場です。
それから休みもしっかり取れます。特に夏季休暇は7月の下旬から8月の上旬に休めるので、帰省シーズンのような混雑がなく、毎年、趣味の釣りに出かけています。 -
多くのことを学びあらゆる分析項目に対応できるマルチな分析者へ。
私は未だ担当したことのない項目や分析装置がいくつもあるので、幅広く知識を身につけて、できることを増やしていきたいと考えています。そのために資格取得も引き続き挑戦したいですね。分析で壁に当たってしまったときに、案外、別の分析に関する知識が役に立つことがあるので、専門分野を深めると同時に、浅く広くいろいろなことに興味を持って経験を積んでいきたいと思います。現在も室内で分析業務を行う中で、屋外での測定の経験が活きていると感じていますし、社内には、どの分析も担当できる幅広い知識を持ったマルチな分析者がいるので、自分もそうなれるように努力しながら、当社の分析業務の中核を担えるように頑張りたいと思っています。
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